2013年03月16日

3月13日はムリニエの日!!@たけや 2013.3.13

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<偉大な父、ギィさん>

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ムリニエ家は代々ブドウ栽培を行ってきた。

ギィさんは一時期ローヌ地方に住んでいたことがあり、当時コート・ロティを飲んで、大好きになった。

サン・シニアン村に戻った時、上質なコート・ロティが造られている畑によく似た条件の土地を探し出し、1980年に購入。

ギィさんには、「ここならグラン・クリュに匹敵する素晴らしいワインができる!」という確信があった。

土地を開墾し、シラーを植えた。

サン・シニアンで初めてのシラーであった。

したがって、ムリニエはサン・シニアンで最も樹齢の古いシラーを所有していることになる。

1993年、それまで農協に納めていたブドウで自らワインを造り始めた。

サン・シニアン村で初めて醸造元ビン詰めを実現させたのも、ギィさんであった。


<現オーナー、ステファンさん>

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ステファンさんは、1973年生まれ。

1994年(当時22歳)からドメーヌでワイン造りに携わっている。

13歳の娘がいる。現在は独身。以前はプロのラグビー選手であった。6歳の時から始め、最終的にはナルボンヌのプロチームに入った。23歳の時、軟骨の故障で引退。30歳を過ぎてから、また地元チームでのプレーを再開。しかし2006年に大怪我をし、昏睡状態にまでなる。脳の大手術をし、鉄のプレートを入れ、生還した。それ以来、ラグビーは止めている。柔道も、15年間の経験がある。オレンジ帯。

<醸造所の建設>

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自分たちで設計し、建設した。専門家を1人を呼び、教えを請いながら、父ギィ、兄パスカル、弟ステファン、叔父さんの4人で建設した。

工事は1998年にスタートし、2001年ヴィンテージの醸造から新醸造所で行っている。

なるべくポンプを使わず重力を利用する、地下にタンクや樽の貯蔵庫を作る、またタンクの前にプレスを持ってきてすぐに搾れるよう十分なスペースを確保するなど、ワイン造りの品質向上と作業効率が入念に考慮された構造になっている。


<土壌>

サン・シニアンの土壌は、粘土石灰質とシスト土壌の2つが半分ずつ。

粘土石灰質土壌には、牡蠣などの貝の化石が見られる。

ここで育ったブドウは、フルーティーかつタンニンがしっかりあり、酸味もしっかり残ったバランスの良いワインになる。

シスト土壌は非常に古く、5千万年前の地層が見られ、三葉虫なども発見されている。

ここのブドウは逆に酸が残りにくいため、完熟を決して過ぎてしまわないよう、少し早めの収穫を心がけている。

煙っぽい風味が出ること。より複雑な風味のワインができる。

水はけも良いため、凝縮度が高く、力強い味わいになる。

実はもう1種類、違った質の土壌がある。小石まじりの赤い土壌で、グレと呼ばれている。

恐竜の卵が発見されたのはこの土壌。

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非常に痩せた土地で、シスト土壌の特徴と似ているため、「シジレー」にブレンドしている。


<栽培>  リュット・レゾネ(減農薬農法)を採用。
 

<収穫>

100%手摘み。選果しながら行う。

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上品な酸とフレッシュさを残すため、完熟を決して過ぎてしまわないように気を遣う。

サン・シニアン村の中で、収穫は最も早い。

これは、他に比べて早く熟するからでもある。

畑の立地条件、収穫量を厳しく制限しているため、早く熟す。収穫量は、多くても35hl/ha。
 

<醗酵>

100%除梗する。手摘みで収穫してきたブドウを除梗機にかけ、さらに選果テーブルで2度目の選果を行う。

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その後タンクに入れるまでの移動は、ほとんどポンプを使わず、主に重力で行う。ブドウに余計なストレスがかからず、雑味のないピュアな味のワインが実現できる。

醗酵は特注のステンレスタンクで行う。区画別に分けて仕込めるよう、小さなタンクを使用。

形はトロンコニックと呼ばれる横に広く高さが浅いもの。

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これにより、果帽に触れるジュースの面積が広くなり、タンニンや香りなどの良い抽出ができる。

酵母はニュートラルな培養酵母を使用。(天然酵母で、超自然に造っても、臭かったり、再醗酵の恐れがあるなど、ワインとしての安定した品質を保証できないものは、自分たちのスタイルではないと考えている)


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2011 ヴィオニエ http://takeya.ocnk.net/product/324 

ヴィオニエ100%

ムリニエ初の白ワイン。

涼しい立地条件とそのポテンシャルを見込み、2007年にステファンがこのヴィオニエの畑を購入。

しかし当時は非常に荒れていたため、整備するのに2年を要した。

2010年、十分な収穫量を確保できたこともあり、満を持しての初ヴィンテージ。

(一部、特に良質なブドウは、選果して「テラス・グリエ」にブレンド)

グラスファイバータンクで、5ヶ月間熟成。


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2011 ロゼ  http://takeya.ocnk.net/product/246

グルナッシュ50%、シラー40%、サンソー10%

半分はセニエ方式(主に「トラディション」から抜き取る、一部「原人」からも)

半分は直接圧搾法。

粘土石灰質。ステンレスタンクで約6ヶ月熟成。

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2010 トラディション http://takeya.ocnk.net/product/26  

シラー60%、グルナッシュ20%、ムールヴェドル20%

粘土石灰質。斜面の上部。原人の区画より水はけが良いため、凝縮度が高い。

ステンレスタンクで約12ヶ月熟成。


2010 原人(キュヴェ・ド・ロモ・エレクチョス) http://takeya.ocnk.net/product/192

グルナッシュ50%、シラー50%

粘土石灰質。斜面の下部。

ステンレスタンクで約12ヶ月熟成。


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2009 レ・シジレー http://takeya.ocnk.net/product/189

シラー70%、グルナッシュ15%、ムールヴェドル15%

シスト土壌。(厳密には、80%シスト、20%グレ)

熟成は、樽で14ヵ月間。2〜3年樽を使用。

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2007 レ・テラス・グリエ http://takeya.ocnk.net/product/161

シラー100%

2008 レ・テラス・グリエ  http://takeya.ocnk.net/product/151

シラー95%、ヴィオニエ 5%

シスト土壌。北向きの斜面でゆっくり熟す。

熟成は、樽で14ヵ月間。新樽を50%、1年樽を50%使用。


<ブレンド・ビン詰め・完成>

最後の段階でブレンドを行う。

それぞれの区画の特徴や個性を、最大限に表現させるため。

グラスファイバー製タンクでブレンドし、数ヵ月間置いて均一になじませてからビン詰め。

ビン詰めも自分たちの手で行い、最後の完成・出荷まで、全行程に関して全面的に責任を持って生産している。
 

<トップ・キュヴェであるテラス・グリエ>

同じシスト土壌から、同じように造っていても、どうしても飛び抜けて美味しく出来上がるシラーの区画があった。

それを中心にして造ったのが始まり。

94年〜。良い年にしか造らない。実際、1997年、2002年には生産していない。

そのブドウを「シジレー」に、「シジレー」のブドウを「トラディション」に…など、順次格下げした。

採算を取るには厳しくなるが、それでも「テラス・グリエ」の格を守りたかった。

 
<テラス・グリエにヴィオニエをブレンド>

2005年以来3年間、そのシラーの区画のワインだけで十分完成度が高く、そこに他のものをブレンドすると、バランスが崩れてダメになってしまいそうだったので、シラー100%で造ってきた。

でもシラーには、固くなりすぎて丸みに欠けるという欠点がある。

だからこそ通常はそこにグルナッシュなどをブレンドするのだが、代わりにコート・ロティのようにヴィオニエを入れてみた。

2008年、試験的に5%だけをブレンドすると、非常にエレガントで美味しくできた。

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現地買い付けワインのお店「たけや」http://takeya.ocnk.net/
posted by ひさかず at 18:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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