2013年06月19日

6月13日は、ショーム・アルノーの日!!@たけや 2013.6.13

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親愛なる日本の友人の皆様へ
 
私たちのワインを美味しく飲んで下さって、ありがとうございます。

皆さんに楽しんでいただけることこそが、私たちにとって何よりのご褒美です。

私たちは、化学物質を使わずに美味しいブドウを栽培することに、すべての情熱を注いでいます。

畑の中を蝶が舞い、葉っぱにはテントウ虫がいて、鳥がブドウの株の日陰の部分に巣を作ります。

夏の初めには、ブドウの花の何ともいえない美しい香りが、畑周辺に植わっているジュネ(ニシエダ)やカデの木、アルプス松、タイムやラベンダーなどのガリッグと混ざり合い、とても芳しい香りに包まれます。

私たちは自然を心から愛していて、その思いがワインを通じて皆さんに伝わればと願いながら、日々ワイン造りに励んでいます。

皆さんのご多幸を願って、カンパイ!
  チボー、フィリップ、ヴァレリーより

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ショーム君とアルノーさん

この蔵の名前は、現オーナー夫妻の姓から名付けてある。

ご主人フィリップの姓はショーム。奥様ヴァレリーの旧姓はアルノー。

だからドメーヌ・ショーム=アルノーなのだ。

畑はもともと奥様の家系、アルノー家のものだった。

しかし、ヴァレリーは3人娘の末っ子。

3人とも結婚して名字が変わってしまうと、アルノーの姓が消えてしまう…。

父親にはそのことが残念でならなかった。

やがてヴァレリーは父の後を継ぎ、ブドウ栽培をするようになった。

それまで、収穫したブドウはそのままの状態で農協に売っていたのだが、それをヴァレリーは初めて自分のところで醸造し、ビン詰めまでして販売することにした。


フィリップの生い立ち

一方ご主人のフィリップは、学校の教師の家庭に生まれ育った。

両親はもちろん、親戚にも先生が多い家系だった。

フィリップは、小さい頃から土いじりが大好きな少年だった。

他の友達がサッカーなどをして遊ぶ中、フィリップは近所のおじさんの畑で収穫をしたり、農作業をするのが好きだった。

将来は農業に携わる仕事がしたい。

自然とそう思うようになっていった。

だから高校進学の時、迷わず農業高校を選んだ。

そしてそこでヴァレリーと出会うことになる。
 

2人の出会い

2人は同い年だが、フィリップの方が1年先に入学していた。

高校生活にも慣れてきた頃、次第に彼女が欲しいと思うようになった。

でも残念なことに、かわいいと思う女の子には、すでに彼氏がいた。

だから翌年、新入生が入ってくる時期、誰よりも先にかわいい女の子をチェックしようと、正門近くに陣取っていた。

そこにヴァレリーがやってきた。

完全にフィリップの一目惚れだった。

そして話をすればするほど、彼女の優しく思いやりに溢れた性格に、ますます魅かれていった。

ヴァレリーも自分の夢を実現するべくブドウ栽培・ワイン醸造学を積極的に学び、その免状も取得した。
 

1987年、初ヴィンテージ

家業に加わって数年目の1987年、初めて自分でブドウを醗酵させてワインを造ることにした。

収穫時、きれいに熟したブドウだけをカゴに入れ、そうでないものは畑にそのまま捨てるよう、収穫人たちに厳しく指示を出した。

特に、農協に売る際には、重量によって買い取り総額が決められるので、重さがすべてだった。

品質なんかお構いなし。

できたブドウは1粒も残さず収穫するというのが、当時の常識だった。

良いワインを造るためには、良いブドウだけしか使ってはならない。

腐敗果や未熟なブドウを使ったら、美味しくないワインにしかならない。

だから本当に良いブドウだけを選ぶ必要があるんだ。

彼女には信念があった。

そしてそれを貫いた。

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ヴァンソーブル村

アヴィニョンの街から北へ約40kmのところにある。

ヴァンソーブルは2005年、赤ワインにのみ単独AOCが認められた。

ヴァンはワイン、ソーブルは節酒という意味がある。

由来には諸説あるが、あまりにも美味しいワインが造られる産地であるため、「ほどほどにせよ」という意味でこのように名付けられたとも考えられている。

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土壌

粘土石灰質土壌。

太古の昔、氷河期だった頃、氷河が移動する際に、石灰質の岩盤を削ってできた大きな石がゴロゴロしている。

地中7〜8mの深さまで、このような石灰質土壌。

少し粘土も混じっている。

非常に水はけが良く、雨が降ってもサッと流れる。

痩せた土地で、地中にはミネラルが豊富。

したがってブドウの根は、自ら下へ伸びていこうとする。

また、これらの石は、日中に太陽熱を貯えて、夜間その熱を放出する。

そのじんわりした熱で、ブドウがじっくり良い熟し方をする。

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ビオ・ディヴェルシテ(生物多様性)

ヴァレリーもフィリップも、この自然豊かなヴァンソーブルが大好きだ。

だからこそ、この素晴らしい環境を、次の世代にもそのまま受け継いでいかなければならないと思っている。

それを実現させるためにも、ビオ・ディヴェルシテ、生物多様性という考え方をとても大切にしている。

ブドウ樹は自然の中で生きている。

その自然の中には、多様な植物が存在する。

オリーヴや松、糸杉などのあらゆる植物、テントウムシや蝶々などの昆虫、地中に棲むミミズや微生物、さらにはイノシシやウサギのような野生動物など…。

これらすべての多様な動植物がそれぞれに関わりあって、この地ならではの生態系が形成されている、という概念である。

ブドウ栽培農家にとってみれば、ブドウ樹は、ブドウの実を収穫するための単なる1つの対象と捉えてしまいがちである。

しかしながら、ブドウ樹は単体で生きているわけではなく、この地に存在する生態系の1つを成しているに過ぎない。

そのビオ・ディヴェルシテの中でこそ、本来の味わいを持ったブドウが実る。

そしてそれこそが、この土地でしか出せない味わいである。

農作業を行う側からだけ考えれば、見渡す限り一面のブドウ畑…という環境を作ってしまった方が、作業効率が良い。

しかしショーム=アルノーの畑は、どの区画も様々な種類の木々に囲まれ、多様な動植物が共存するという、豊かな環境が整っているのだ。

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ビオディナミへの興味

地理的には南に位置し、気温が高く、太陽の陽射しも非常に強い産地。

どれだけ栽培を丁寧に行っても、暑い年には重苦しいワインになってしまうこともあった。

暑ければ糖度が上がる。

それに反比例して酸が落ちる。

酸が落ちたブドウでワインを造ると、アルコール感や凝縮感ばかりが強く、飲み疲れてしまうようなワインになる…。

それは、自分自身ですら「飲みたくない」と遠ざけてしまうようなワインだった。

あれだけ一生懸命造ったのになぜ…、何が足りないんだ?そんな思いを抱えていた90年代後半の頃、フィリップはビオディナミ(バイオダイナミクス)に興味を持ち始めた。

化学肥料や除草剤を使用しないのは有機農法と同じだが、ビオディナミというのは、月や天体が地球に及ぼす影響を考慮しながら、自然が本来持っている力を引き出し、自然治癒力や免疫力のようなものを高めるという農法である。


ビオディナミへ、本格始動

2003年の収穫後、いよいよビオディナミ農法をスタートさせた。

10月、ビオディナミのプレパラシオン(調合剤)を地中に埋めた。

これにより、土が活性化され、ブドウの根も元気になり、さらに下へ伸びていくというものである。

その際、材料となる牛糞や牛の角なども、もちろん有機飼料で育った元気な牛のものを選んだ。


ビオディナミの効果

畑における効果を見るのに、1年もかからなかった。

畑の土やブドウ樹は、みるみる元気になっていった。

5年もすると、ワインの味わいに変化が現れ出した。

そして7年後の2010年ヴィンテージで、完璧に確信を持った。

以前は重苦しくて飲み疲れてしまうこともあるワインだった。

特に2003年以来、非常に暑くて乾燥した年が続いている。

しかしワインには酸がキレイに残り、フレッシュでとてもバランスが良くてエレガント!

ビオディナミ農法によって、土はより元気になり、根はさらに深くなり、自然のバランスが整ってきた。

そのおかげで、ミネラルや旨味がタップリで、どれだけ飲んでも飲み疲れない、洗練された味わいに変わってきたのだ。
 
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2009年、デメテール取得

フィリップたちは当初、これらの農法を名乗ることに不安と疑問を感じていた。

自然派ワインが注目されるにつれて、ビオディナミやビオロジック、ビオワインなどという言葉が、営業戦略的に謳われることが多かったからだ。

この素晴らしい生態系を守りたい、そしてこの土地でしか出せない味わいのワインを造りたい。

そう思って試行錯誤してきた。

その結果辿り着いたのが、ビオディナミだった。

フィリップたちにとっては、ただそれだけのことだった。

だから有機とかビオディナミという言葉を宣伝文句に使う気もないし、公的機関の認証にも興味がなかった。

しかし、自分たちのワインを販売してくれる売り手サイドから、強い要望が上がってきた。

その裏には、売るためだけに商売文句として自然派やビオディナミを名乗るワインの氾濫があった。

実際にはちゃんとした栽培をしていないのに、有機だ、ビオだと主張する不味いワインの横行…。

そんなワインと一緒にされたくない。

本当にビオディナミ栽培を行っているということを、お客様に公的に証明できる何かが欲しい。

そんな声が売り手側から上がってきたのだ。

そして2009年、デメテールに登録した。

デメテールとはビオディナミ農法の公的認証機関で、非常に厳しい規定があり、それらをすべてクリアしなければ、認定されない。

当然ショーム=アルノーでは、認定取得のための栽培方法の変更など、一切しなかった。

それまでのやり方を何ら変える必要もなく、難なくデメテール登録が認定された。

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2010 ラ・カデーヌ http://takeya.ocnk.net/product/213

<白・すっきり辛口>

「ラ・カデーヌ」とは、プロヴァンス語で「土地や区画の上(=山の背中)」通常のものよりも“上”という意味。

ヴィオニエからは、マンゴーやライチ、マスカット、洋梨や白い花などの華やかな香り。

そこにマルサンヌを合わせることで、ゆったりとした厚みと広がり、長く続く余韻がとても心地良く、バランスの素晴らしいワインです。


2011 ル・プチ・コケ http://takeya.ocnk.net/product/248

<ロゼ・すっきり辛口>

昼間からカジュアルに飲める、フレッシュなガブ飲みタイプ。

「Coquet」とは庶民的なエレガントさのこと。

華美でなく、シンプルで素朴な、親しみやすいエレガントさを表現している。

イチゴキャンディーやザクロの香り。

果実味たっぷりで、酸味も美しいので、とてもバランスが良くて飲みやすいワインです。

 
2010 マルスラン http://takeya.ocnk.net/product/214

<赤・ややコクあり>

マルスランとは、カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配品種。

とても香りのよい品種で、いちご、チェリーなどの香り、フレッシュな果実味が豊富。

口当たりがまろやかで親しみやすい南仏の赤ワイン。

爽やかさと煮詰めたジャムのような濃厚な果実味の両方が一度に楽しめるワインです。

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2010 コート・デュ・ローヌ http://takeya.ocnk.net/product/13

<赤・ややコクあり> 

ブラックベリーやブルーベリーなど黒っぽいベリー系果実や、タップナードのような黒オリーヴの香り、ローリエやセージなど、南仏らしいガリッグやスパイスの風味と柔らかい質感。

タンニンがこなれていて、旨味もたっぷり。

酸がキレイに残っているため、とてもバランスが良く飲みやすいワインです。


2009 ヴァンソーブル http://takeya.ocnk.net/product/318

<赤・コクあり>

力強く、凝縮感たっぷり、なのになめらかでエレガント。

ローリエ、干草など、爽やかで自然な香り。

完熟したぶどうが生むしっかりとした凝縮感、ジャムのようなコクがいっぱい詰まっている。

しかし、ミネラルも豊富なためフレッシュ感があり、非常にバランスが良い。

ビロードのようにつややかで奥行きがあり、余韻にはスパイシーな風味が残るワインです。


2009 ラ・カデーヌ http://takeya.ocnk.net/product/42

<赤・コクあり>

特に良いブドウが採れた年にだけ生産される限定プレミアムキュヴェ。

すべての畑の中でも立地条件が最高の区画のうち、特に樹齢の高い葡萄だけを使ったワイン。

プルーン、イチゴジャム、黒オリーヴのタップナード、メンソール、ユーカリ、ガリッグ(香草)などの複雑な香り。

非常に力強くて凝縮感が高いが、タンニンが決め細やかでソフトなので、非常にエレガントなワインです。

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現地買い付けワインのお店「たけや」http://takeya.ocnk.net/
posted by ひさかず at 18:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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